生薬として親しまれる桑の葉
桑の葉とは、蚕のえさとして使用されている以外にも、古くから薬効として親しまれている植物です。
以前から不老長寿の妙薬として知られた桑の葉は、6世紀はじめ頃に書かれた本草学書『神農本草経』にも記されている生薬成分。
葉を日陰干しして作られた『神仙茶』には、咳止めや高血圧の予防、滋養強壮のほか、糖尿病の予防にも役立つとされています。
近年では、桑の葉は青汁の原料として用いられるようになり、ケールや大麦若葉などの代表的な青汁と並んで高い注目を集めています。
桑の葉の栄養価と効能
桑の葉には、『野菜の王様』として知られるケールを上回る栄養素が含まれています。
特にビタミン類が豊富で、ビタミンAはケールの約6倍、B1は約3倍、B2は約4.4倍も含まれているほか、抗酸化作用のあるビタミンEはなんと10倍以上も含まれています。
そのほかにも、鉄やカルシウム、亜鉛などのミネラルが豊富な上、アントシアニンやフラボノイドなどのポリフェノールが多く含まれており、若返り効果や動脈硬化予防に優れています。
また、桑の葉には少量ながらギャバ(GABA)が含まれており、イライラやストレスを鎮め、脳細胞の代謝を促進する働きが期待されています。
桑の葉特有の成分『デオキシノジリマイシン』
桑の葉には、他の植物には含まれない『デオキシノジリマイシン(DNJ)』と呼ばれる特有成分が含まれています。
DNJには血糖値の上昇を抑える作用があり、過度のインシュリンの分泌を抑え、糖尿病や高血圧の発生を予防します。
桑の葉は、このDNJ効果に加え、食物繊維の豊富さ、コレステロール値や中性脂肪値の改善により、肥満予防やダイエットへの効果が高いと言われています。

